TUDORがプロサイクリングチームをサポートしはじめたことをきっかけに、サイクリングをテーマに軽量で機能を重視した、まったく新しいペラゴス FXDのクロノグラフモデルが登場。高性能マニュファクチュールキャリバーを搭載したカーボンコンポジット製ケースを備えるこの時計は、2024年からはジロ・デ・イタリアを含む、世界で最も過酷なサイクリングレースに参戦するチームの大胆なスピリットを表している。
勇猛果敢なライダーの姿をブランドスピリットに重ねる象徴的モデル
プロフェッショナル サイクリングは小心者では太刀打ちできない、常に危険が伴うスポーツ。それゆえ、欧州におけるライダーへの称賛の眼差しは、ことさら熱いものとなっている。そのプロフェッショナル サイクリングを念頭に設計された今回の特別モデルは、ケース素材にカーボンコンポジットを採用。サイクリング中の予測不能な状況にも確実に対峙できるよう、ステンレススチールとチタニウムを取り入れることで、時計に必要な堅牢性を維持している。
設計段階で考えられたのは、耐久性だけではない。クロノグラフのタキメーター目盛りは、自動車が出せる速度に合わせて調整されるのが一般的だ。しかしペラゴス FXD “サイクリング”のタキメーター機能は、サイクリング用として特別に設計されたもの。ダイアル外縁に45度の角度をつけて配したフランジには、タキメーターの目盛りが記されており、その内側の数字はライダーの走行速度に焦点を当てている。
マットブラックのダイアルに赤いアクセントを効かせたカラーコンセプトは、視認性を第一に考えつつ、TUDORプロサイクリングのチームカラーを彷彿とさせる。象徴的なスクエア型アワーマーカーと「スノーフレーク」針は、視認性を向上させるために発光面を最大化できるデザインとして、60年代にチューダーが考案。前者は、厳しい条件下でも最適な視認性を実現する発光性セラミック混合物で作られている。
約70時間のパワーリザーブとシリコンバランススプリングを誇るマニュファクチュール クロノグラフキャリバーMT5813は、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を取得しており、協会が定める基準を上回る日差-2 ~ +4秒という高い精度を達成。このマニュファクチュールキャリバーは、ブライトリング社の 01 クロノグラフをベースに、チューダーが開発した高精度調速機構を組み込み、独自の仕上げが施されたものだ。
ファブリックストラップは、フランスのサン・テティエンヌで150年以上家族経営を続けるジュリアン・フォール社によって、19世紀製の織機を用いて生み出される。ジュリアン・フォールとチューダーは、このペラゴス FXDのために新しい構造のストラップを開発。幅22 mmのジャカード織テクニカルファブリックに伝統的なバックルを装着して、バイクライドに最適なフィッティングが施された。
複数のツイストがかかった本作は、もちろん熱狂的な人気ぶりとなるのは必至だ。