ジラール・ペルゴのラグスポラグジュアリー・スポーツの略)シリーズ「ロレアート」から、新作「ロレアート クロノグラフTi49」が登場。1975年に初代モデルが誕生した「ロレアート」は、来年150周年を迎える。このモデルは、そのアニバーサリーを祝する先陣となるモデルだ。しかもロレアートシリーズ初のグレード5チタン素材を採用して、これまでにない軽量な着け心地を実現している。

浅黒い精悍なルックスに反して、驚くほど軽やかな装着感!

今回、初搭載されたグレード5チタンは、チタン約 90%、アルミニウム 6%、バナジウム 4%、ごく微量の鉄と酸素で構成される合金だ。軽量で強靭、硬く、耐食性に優れ、非磁性で低アレルギー性であることから、腕時計の素材に非常に適すると評価の高い金属である。もちろん安価なチタンとグレード 5 チタンを同列に扱うことはできず、後者は加工が非常に困難であるゆえに、製造コストも跳ね上がる。この合金を、金やプラチナといった貴金属と同じように扱うブランドが増えている理由はそこにある。

「ロレアート クロノグラフ Ti49」 は 42 mm ケースに収められ、1975 年の初代モデルで初めて採用されたアイコニックなデザインを踏襲。トノー型ケースの上に円形の台座が乗り、さらにその上に八角形のベゼルが乗っている。多面的で角が多いため、ケースの複雑な輪郭に光が纏わりつくように反射して、個性的な表情を生み出すのだ。

文字盤にはクル・ド・パリ装飾を施しているところが、老舗ブランドらしい。グレーの PVD 加工によるバトン型の時針と分針は、同じくバトン型のインデックスと組み合わさり、針とインデックスにはいずれもホワイトの蓄光塗装を施している。GPロゴ、モデル名、ミニッツトラックに加え、カウンターを取り囲むマーキングはすべてホワイトで、グレーの文字盤と美しいコントラストを形成する。

またロレアート クロノグラフ Ti49には、自社製キャリバー GP03300 が収められている。419 個の部品で構成されるこの自動巻きムーブメントにも美しい仕上げが施され、円形とストレートグレインの「コート・ド・ジュネーブ」、ペルラージュ、サテン仕上げ、面取り、鏡面仕上げ、渦巻き模様、エングレービング、サンレイ仕上げ、ブルーのスティール製ネジといったさまざまな装飾が満載だ。

 1975 年に発売された「ロレアート」は当初「クォーツ クロノメーター」と呼ばれていた。しかし当時のジラール・ペルゴにとって最も重要な市場であったイタリアでは、時計通の間でたちまち「ジラール・ペルゴ時計学校で資格を有するもの」(※“ロレアート”とは、イタリア語で資格を有するもの)として知られるようになった。 この愛称は、このモデルが賞を獲得するほどに成功を収めたことや、並外れた精度に対する高い評価を示すものでもあり、最終的には、ジラール・ペルゴもこの名称を採用するに至った経緯がある。

さらにこれは偶然の一致だが、ケースの上に乗った八角形ベゼルは、まるで受賞者の頭に載せる月桂冠のようでもある。

Ref81020-21-3263-1CM、自社製自動巻き(GP03300-0141)、ケース(径42mm)、ブレスレットともにグレード5チタン、272 万8000円(税込)