最近、よく聞く脱脂は、下眼瞼(経結膜)部分の脂肪を除去する施術で、黒クマの原因となる眼窩脂肪そのものを消す方法です。韓国で大ヒットして、日本でも行う人が急増中の「脱脂」について、日本と韓国、両国の名医に聞いてみた。

取材・文=橋本優香

「施術時間は約30分程度」という、アヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長。通常、局所麻酔でベッドに横たわって手術をしますが、途中で上半身を起こした状態にして、目のふくらみを確認しながら行うという

目の下の脂肪による膨らみを除去して、目元の若さをアップ!

「経結膜脱脂」は加齢や眼窩隔膜の緩み、眼輪筋の衰えによって目の下の脂肪が前方へ突出することで起こる目の下のたるみやクマを解消する手術。

 今、日本のアラフォーが声を揃えて「脱脂をやりたい!」というが、「1度、俯瞰(ふかん)で自分を見てみましょう」というのは、アヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長だ。

「涙袋の下の目袋が膨らむと、どうしても凸凹になってしまい、それが影クマになってしまいます。それが疲れて見えたり、老けて見えてしまう原因です。目の下のクマとりとしてコラーゲンやヒアルロン酸などのフィラー注入もありますが、それでは根治ではない。根治を考える人は、脱脂を選ぶ方が多いように思います。ただ、施術をするかどうかは実際に患者さんを診てみないとやはりわかりません。いくら“脱脂をやりたい”と来院しても、適応しない可能性もあります」と佐藤卓士院長。

 また、韓国で、目の下脂肪再配置にも定評のある、フレッシュ整形外科のホン・ジョンヒョン院長に聞いてみた。

「目の周りには眼輪筋という筋肉が骨にくっついて取り囲んでいますが、眼球と眼輪筋の間にある目の下の脂肪がどんどん浮き上がり、骨に付いている筋肉と靭帯が相対的に境界線まで出てきます。さらに、へこんでいるように見え、目の下のシワやクマがひどく見えてしまいます。朝起きたときに目の下がふっくらと出る症状が悪化してきたら脱脂手術をするべきでしょう」。

左は、アヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長。右は、フレッシュ整形外科のホン・ジョンヒョン院長

 現在、日本では、結膜部分から眼窩脂肪を取り除く「経結膜脱脂」のほか、下まぶたの皮膚(表側)を切開し、眼窩脂肪を移動させる「ハムラ法」、下まぶたの結膜(裏側)を切開し、眼窩脂肪を移動させる「裏ハムラ法」の3つの施術が主流だ。

 気になるのは目の近くを手術することで、失敗しないかということではないだろうか?

「アヴェニュー表参道クリニックでは経結膜脱脂を行いますが、両目30分程度で終了します。まぶたの裏を手術しても、患者さんが施術の内容を見ることはありません」と、佐藤卓士院長。「脱脂手術は、手術の失敗の可能性はほとんどないと思います。しかし、目の下の脂肪をどれくらい取り除くべきかを決めるのは、完全に医師の経験次第。簡単な手術でも実力のある医師に出逢うことが重要です」とホン・ジョンヒョン院長。

 次からは「脱脂」についての素朴な疑問に答えてもらおう!

 

Q いいクリニックの見極め方は?

「広告とかではなく、まずはホームページなどで院長のプロフィールを見ること。あとは、医師・看護師免許などを持っていないカウンセラーさんではなく、医師がカウンセリングもしてくれることも大切。また、執刀は誰が行うのかなど確認することも大事です」という佐藤卓士院長。

 

Q 一度脱脂をしたら、もう二度と目の下がたるまないって本当?

「脱脂手術は、飛び出した脂肪を取り除く手術です。一度手術すればだいたい5~10年くらいは再発しません。しかし、だんだん老化が進むにつれて、少しずつまた、膨らんでくる可能性もあります」というホン・ジョンヒョン院長。また、佐藤卓士院長も「年齢を重ねると、またたるんでくる可能性もありますが、基本的には少ないと言えるでしょう」という。

左がBEFORE、右がAFTER。たるんで、疲れたイメージのクマがなくなって、きれいに切れて、若々しく!(資料提供_アヴェニュー表参道クリニック)

 

Q 韓国で施術をした方が安いですか?

 ホン・ジョンヒョン院長曰く、「整形手術をしてから約15年経ちますが、韓国も昔はそんなに安価ではありませんでした。ただ最近は医師の競争が激しくなり、安い病院が多くなったのも事実です。あまりにも安い病院は安い理由があります。整形手術に慎重に考える大人の女性ならば、あまりにも安い病院はおすすめしません」という。

 そして、佐藤卓士院長は以下のように続ける。

「経血膜脱脂は一度、施術を行ったら、基本的に終了ですが、何か不具合があった場合にすぐに韓国のクリニックを訪れることは難しい。そういう意味では日本の方が安心です。また、日本でも安く執刀するクリニックも増えてきていますが、まずはカウセリングで、料金を含め、自分が納得することが先決。納得しない場合は、無理にその場で決めなくてカウンセリングだけで帰ってきてもいいと思います」

 

Q 韓国では20代の子も脱脂をしていると伺いました。

「韓国の女性は年齢を問わず、美容整形に関して敏感で、パーフェクトを望みます。第一印象を大きく決める目の周りのクマを解決することはとても重要なので、20代の若い女性も受けることもあります」とホン・ジョンヒョン院長。

 

Q 術後、気をつけることはありますか?

「腫れのピークは術後2~3日目で、ダウンタイムは1~2週間程度が目安です。まぶたの裏側から余分な脂肪を取り除くため、顔の表面に傷はでませんが、術後は目のまわりに腫れや内出血を生じる可能性があります。お風呂に浸からずにシャワー浴にして、当日の夜は飲酒も避けましょう」と、佐藤卓士院長。

 加齢によって目の周りの筋肉に緩みが生じると、目の奥の脂肪が前に突出し脂肪が影を作ってしまうといいます。そんな顔の老ける要因の影を一掃するため脱脂という選択肢は大ありと思いました。私も今年中に脱脂を失くそうと思います。

 

アヴェニュー表参道クリニック
住所:東京都港区南青山3-18-16 ル・ボワビル4階
TEL:0120-365-558
料金:経結膜脱脂(約30分)330,000円
https://www.a6-clinic.com/
フレッシュ整形外科
住所:韓国ソウル市江南区新沙洞563-17 3F
LINE:@lci1567o(日本語通訳OK) 
料金:目の下の脂肪再配置(約30分)1,650,000ウォン
https://www.freshps.jp/