フレデリック・コンスタントが、33番目の自社ムーブメントを新開発。6時位置に指針式日付表示および月齢表示を備えた新作を発表した。月齢表示すなわちムーンフェイズは、日常に詩的な叙情をもたらすエレガントなメカニズム。マニュファクチュールムーブメントならではの仕上げとともに、月齢表示を身近に楽しめる、稀有なモデルとなっている。
駆動時間向上のため、ぜんまい回りの設計を一新
シックに貫かれた現代的なデザインを特徴とする「Classic Moonphase Date Manufacture(クラシック ムーンフェイズ デイト マニュファクチュール)」。40㎜径のステンレススチール製ケースに合わせ、シルバー、ブルー、グリーンダイヤルの3モデルが登場した。
ソレイユ装飾が施されたダイヤルに繊細な針を配したフェイスは、シンプルかつモダンな雰囲気。この引き算の美学は、いかにもフレデリック・コンスタントらしい仕上がりだ。35年の歴史を通じて、このブランドは、変わることのない理念に基づいてタイムピースを製造し続けてきた。すなわち、スイスメイドらしい、トレンドに左右されない美しさ、非の打ちどころのない仕上げ、それを適正な価格で提供し続けてきたのである。もちろんそれは、この新作についても例外ではない。
本作は、新たな自社製マニュファクチュールキャリバー“FC-716”によって、一歩進んだ技術特徴が実現されている。画期的な香箱周りの構造により、72時間(3日間)のパワーリザーブを確保。加えて、高い精度が保証されている。
“FC-716”キャリバーは、2015年にマニュファクチュールキャリバーに仲間入りしたFC-715のパーツの90%を継承しているが、3日間のロングパワーリザーブを確保するために、香箱の直径は18%拡大。主ぜんまいは31%長くなった。またブリッジは大容量の香箱を収めるために再設計され、新しい仕上げが施されている。仕上げにおいては、これまでのサークル状から新たに扇形のコート・ド・ジュネーヴへ変更されている。そしてこの装飾は、シースルーのケースバックから愛でることができる。さらには5年の国際保証が付帯していることも頼もしい。
時針と分針、インデックスにはダイヤモンド研磨によるファセット加工が施されている。手仕事で研磨されたこれらの針が、ソレイユ装飾のダイヤルに配されているのだ。ダイヤルは、輝かしいシルバーグレー、現代的で深みのあるミッドナイトブルー、斬新で個性の際立ったブリティッシュ レーシング グリーンの3色で展開。周囲にはレイルウェイタイプのミニッツトラックが刻まれ、3時位置にはオニオン型のリューズが配されている。
3モデルのうちの2モデルにはマリンブルーのステッチをあしらったアリゲーターストラップ、残りの1モデルにはダイヤルと同じグリーンのアリゲーターストラップがコーディネイトされている。