驚異的な薄型クォーツウォッチ

 光発電技術『エコ・ドライブ』が40周年を迎えた2016年、シチズンはそれまで蓄積した技術の集大成として『エコ・ドライブ ワン』を発表した。厚さ1㎜という驚異的な薄型クォーツムーブメントを搭載したこのモデルは、大きな話題となった。

 光発電エコ・ドライブは、太陽光や室内の光などを電気に換えて時計を動かし、さらに余った電気を二次電池に蓄える、という時計である。一度フル充電すれば光のないところでも動き続けるので、一般のクォーツ時計と違い、定期的な電池交換が本当に必要ない。つまり、光さえあれば動き続けるのである。

 そんな高性能極薄ウォッチは、7年の歳月を経てより実用的に進化している。それはたんにその機能だけを進化させたものではなく、薄型という特性にあった使い方ができる仕様になっている、ということである。決して薄さをだけを強調する時計ではなく、大人が着用するのに相応しい“実用”の時計ということだ。

 今回の『エコ・ドライブ ワン』は、デザインが大きな特徴。超薄型ケースにスモールセコンドを備えたもの。そしてカラーリングがクラシカルなデザインを、さらにエレガントに引き立てている。

 用意されたダイヤルカラーは2色。バーガンディの上品な色合いは、秋冬のコーディネイトにもしっくりくるものだし、一方のミッドナイトブルーは、シックな装いのアクセントにもなる佇まいを持っている。ピンクゴールドにもマッチする大人感のあるカラーは、紳士が着けるに相応しい。

エコ・ドライブ ワン AQ5012-14W クォーツ、ステンレススティールケース(デュラテクトピンク)、36.6㎜径、35万2000円(200本限定)
エコ・ドライブ ワン AQ5012-14L(特定店限定モデル) クォーツ、ステンレススティールケース(デュラテクトピンク)、36.6㎜径、35万2000円(150本限定)
 

 36.6㎜という小振りなケースのサイドに丸みを持たせているのも効果的だし、カーブがつけられたケースバックによって快適な着け心地が得られるなど、美しさと実用性の両立が図られた、とても素敵な腕時計である。