2000年にシャネル初の本格式腕時計として誕生したJ12。オールセラミックによるモノトーンの佇まいにより、ひと目でこのブランドのものだと分かる、メゾンのベストセラー「J12」。“21 世紀のアイコンウォッチ”とも称される、この個性的なアイテムを、シャネルは今年の「OnlyWatch」チャリティオークションに出品する。
マドモアゼルのリラックスしたスタイルが、文字盤上で時を告げる
「OnlyWatch」とは、初開催となった2005年以降、2年に1度のペースで催され、このためだけに制作される特別なウォッチが錚々たるブランドから出品される、時計界のチャリティ オークション。その収益は、モナコ筋ジストロフィー協会(AMM)に寄付され、デュシェンヌ型筋ジスト ロフィーに関する研究支援に役立てられている。
出品アイテムはロサンゼルス、ニューヨーク、モナコ、香港、バンコク、シンガポール、ドバイを巡り、最終オークション会場のジュネーブへと運ばれ、今年は11月5日にオークション当日を迎える。シャネルが「OnlyWatch」チャリティオークションにはじめて出品したのが、2009年。以来、このオークションには、欠かさず出品を続けている。
今回、用意されたのは、2 本セットの特別仕様「マドモアゼル J12 ラパウザ」。文字盤に描かれたイラストは、フランス・リヴィエラにある別荘「ラパウザ」で撮影された写真の中のガブリエル・シャネル自身のスタイルにインスピレーションを受けている。ボーダーのカットソーとフロントにボタンが付いたパンツをまとい、リラックスしたひと時を過ごしたマドモアゼルを、豊かな遊び心で表現したものだ。
両腕が時針・分針になっているところが、実にユーモラス。イラストはサファイアクリスタルのプレートにプリントすることで、文字盤に立体感を生み出している。
ベゼルはセラミックにバゲットパターンを刻んだ特別仕様。宝石のような存在感をアピールしつつも、ケースやブレスレットと同色同素材にして、主張を敢えてワントーン落としている。それによりシーンを問わず、カジュアルに身に着けることも可能とした。
イラスト文字盤に、バゲットパターンのベゼルを組み合わせたこのモデルは、既存のラインナップにはない“Only”な仕様となる。
いずれもシャネルが一部株式を保有するケニッシ製の自動巻きムーブメント「キャリバー 12.1」を搭載。外装に限らず、中身も時計専業ブランドと肩を並べるシャネルの現在が楽しめるセットとなっている。
「OnlyWatch」の公式HPはこちら(https://www.onlywatch.com/)。お望みとあらば、このモデルを含む全出品モデルに対し、オンラインもしくは電話で入札することも可能だ。