パルミジャーニ・フルリエの控えめで端正なスタイルが、小径化によって一段と加速した「トンダ PF オートマティック」。このシリーズに、新たにステンレススティールと18Kローズゴールドのコンビモデル、 ディープルビーダイヤルを搭載した18Kローズゴールドモデルの2リファレンスが追加された。
使いやすいエレガントモデル
「トンダ PF オートマティック」は、40ミリ径の「トンダ PF スポーツ オートマティック」で確立したブランド独自の美意識を、さらにコンパクトに、使いやすくしたエレガントなモデルだ。
控えめで端正なスタイルを継承しながらも、ケース径は36ミリにサイズ変更。ステンレススティールと18Kローズゴールドを用いたコンビネーションモデルと、ディープルビーのダイアルを搭載した18Kローズゴールドモデルの2種類が新たに追加されることになった。
わずか4ミリとはいえ、その差は大きく、控えめな印象はさらに加速。端正なデザインが一段と際立つ印象だ。
ブレスレットのコンビネーションモデルで目を引くのは、ラグからブレスレットへと流れるようなラインを描くサイドビューのルックスだ。
出発点となるのは、特徴的なしずく形のラグ。ブレスレット左右端のポリッシュ仕上げが施されたステンレススティール製のリンクと対照的に、18Kローズゴールド製のリンクはサテン仕上げで、中央の水平リンクを挟みながら先端へ向かうにつれて小さく細くなる。その流線形のブレスレットは、まるで誂えたかのようなフィット感で、オーナーの腕にしっとりと寄り添う。
また上の画像で分かるのは、ローレット加工と呼ばれるベゼルのコインエッジ装飾の精緻な美しさだ。エッジ線の数自体、他ブランドのそれとは倍近くの差があり、非常に手の込んだものとなっている。
ふたつのモデルのダイアルには、緻密なバーリーグレイン(麦の穂)模様のハンドギョーシェが施され、12時位置には「PF」ロゴが配されている。ディープルビーダイアルモデルでは、インデックスに光り輝くバゲットカットのダイヤモンドが配され、一段とプレミアムな仕上がりだ。
ケースバックは、両モデルともにシースルー。外装のみならず、ムーブメントにも美学を宿し、どこから見ても気品に満ちている。回転ローターは中抜きをして、ムーブメントそのものを極力露出させる工夫も。
36mmというサイズ感はジェンダーレスだ。男性が着けると、小振りで知性的に。女性が着けると、腕元が強調され、程よいアクセントとなる。昨今ではふたりでひとつの時計を共有するシェアウオッチの考え方が浸透しはじめているが、このモデルは新たな所有方法を促進させるきっかけとなりそうだ。