スイスの高級時計ブランド、タグ・ホイヤーが、ユニバーサル・ピクチャーズの新作映画「フォールガイ」とのパートナーシップを発表しました。ブランドアンバサダーのライアン・ゴズリングが主演を務める本作で、彼の演じるスタントマン、コルト・シーバースの手首には、アイコニックな「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」が光ります。命がけのスタントと陰謀解明に挑むヒーローを支える、この時計の魅力に迫ります。
タグ・ホイヤーの名作クロノグラフがスクリーンの中で輝く
2024年8月16日、日本でもロードショーとなった「フォールガイ」。デヴィッド・リーチ監督が手掛けるこのアクション満載の作品で、ライアン・ゴズリングは危険なスタントに挑みながら、失踪した映画スターの謎に迫るスタントマンを演じます。その腕には、「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」が輝いているのです。
このモデルの選択は偶然ではありません。タグ・ホイヤーのCEO、ジュリアン・トルナーレは「ライアンはいつも役に対して徹底的な情熱を持って取り組みますが、彼のタグ・ホイヤーに対する情熱も同じです」と、語ります。実際、ゴズリングとタグ・ホイヤーの関係は、単なるブランドアンバサダーを超え、いまや創造的なコラボレーションにまで至っているようです。
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフは、その誕生から60年以上にわたり、レーシングスピリットと洗練されたデザインを体現してきました。「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」という過酷なレースにちなんで名付けられたこの時計は、高速走行中でも瞬時に時間を読み取れる視認性の高さが特徴です。
映画の中でゴズリングが着用するモデルは、ブラックとシルバーの「逆パンダ」ダイヤルに、パンチング加工を施したカーフレザーストラップを組み合わせたデザイン。スポーティでありながら洗練された外観は、命がけの仕事に挑むスタントマンの姿と見事にマッチします。
ゴズリング自身も、この時計の選択について「この作品では命がけの仕事をしているスタントマンを演じます。タイミングが完璧でないと生死にかかわるような仕事です。彼には、現実世界でスタント技術を駆使しなければならなくなったときに、期待を裏切ることなく厳しい状況に対応し続けることのできるタイムピースが必要でした」と語っています。
映画「フォールガイ」の世界観は、タグ・ホイヤーのブランドフィロソフィーとも共鳴します。限界に挑戦し、精密なタイミングが生死を分ける世界。そこで活躍するヒーローの腕に、タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフが輝くのは、まさに運命的とも言えるでしょう。
物語の中で、タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフは単なる小道具以上の存在感を放ちます。特に印象的なのは、夕日を受けたシーンでの描写です。主人公コルトが過去の失敗から立ち上がろうとする瞬間、彼の腕に輝くタグ・ホイヤーの姿が観客の心に深く刻まれます。モノトーンの逆パンダデザインであるこの時計が、夕陽の光を受けてシルバー部分がうっすらと金色がかって見える。その様子は、自分を鼓舞する主人公の姿と重なり、深い象徴性を帯びています。
このシーンはほんの一瞬であり、従来の製品タイアップにありがちな露骨なカット割りではありません。しかし、その控えめな演出こそが、逆に強い印象を残すのです。しかも時計が物語と一体化し、主人公の内面を表現する道具となっています。
タグ・ホイヤーとハリウッドの関係は、これからも進化し続けると考えられます。時計という小さな宇宙に込められた技術と美学が、大スクリーンの中で輝きを見せる。そして時に、物語の中で重要な役割を果たす。「フォールガイ」におけるタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフの存在は、時計と人生の関係性を示唆しているようです。