キングセイコーから、新シリーズ"KS1969"が登場。2022年のブランド復活時に大きな注目を集めた“KSK”モデルに続く、ブランドの新たな挑戦を象徴する重要アイテムとなりそうだ。スポーティで、なおかつ薄型(ドレス)。このモデルの登場によって、時計界にスポーツドレス、略してスポドレなるトレンドワードが生まれるかもしれない……そんな可能性を秘めたモデルなのである。

薄さが強調される、ケースからラグにつながる円盤形状

キングセイコーは1961年に誕生し、1960年代から’70年代における国産機械式腕時計の進化を牽引したブランドである。その後長らく休眠状態にあったが、2022年、約60年ぶりにブランドが復活し、多くの時計愛好家から高い評価を得たことは記憶に新しい。

1969年にリリースされたオリジナルモデル(現在、非売品)

今回発表された"KS1969"シリーズは、キングセイコーの遺産をさらに掘り下げたものだ。デザインソースは、1969年に発売されたアイコニックなモデル。個性的なケースサイドの曲線を持つ鏡面仕上げのケースと丸みを帯びたボックス型サファイアガラスが、優美な輝きを放っている。

ケースサイドからそのままラグへとつながるフォルムは、まるで円盤のよう。その形は、往年のダイバーズのようでもあるが、ダイバーズと決定的に異なるのはその薄さ。円盤状でもゴツさがなく、むしろ円盤だからこそケースの薄さが際立っている。その混在する特徴が、”スポドレ”たる根拠だ。

技術的には、セイコーの現行機種で最も薄い自動巻ムーブメント「キャリバー6L35」を搭載し、ケース厚9.9mmの薄型化を実現。だからこそ、1969年当時のデザインが、さらに個性極まって見えている。

1970年代のキングセイコーから着想を得て、新たに開発した多列のブレスレットは、鏡面とヘアライン仕上げの組み合わせにより、腕に着用した際に光を力強く反射し、キラッと上質なきらめきを放つ。また、しなやかにフィットするブレスレットと、低重心の薄型ケースを組み合わせることで、心地よい装着感をもたらしている。

 

 

"KS1969"シリーズには、レギュラーモデル3種とSEIKOブランド100周年を記念した限定モデル1種が含まれている。レギュラーモデルは、東京からインスピレーションを得た3種類のダイヤルカラー(シルバー、パープル、グリーン)で展開。シルバーダイヤルは、東京の現代の街並みをもとに、新たに開発された型打ち模様により、上品な光沢感を現出。パープルダイヤルは、古くから人々に愛されてきた伝統色「江戸紫」を新色で表現した。グラデーションを施したグリーンダイヤルは、緑豊かな都市である東京の姿を表現している。

12時のインデックスには、「的」に向かって真っすぐに飛んでいく「矢羽根」のような多面カットを施し、未来に向かって確かな時を刻み続けるキングセイコーの姿勢を表現したという。

さらに限定モデルは、2024年の干支である辰(龍)をモチーフにしており、ダイヤルに龍の鱗紋様を新しい型打ちパターンで表現した。

全モデルとも価格は39万6000円。限定モデルは世界700本(うち国内300本)の限定生産だ。

 

上から、品番SDKA017(シルバー)、SDKA019(パープル)、SDKA021(グリーン)自動巻き(手巻き付き)、ケース(径39.4mm)とブレスレットはともにステンレススチール、5気圧防水、39万6000円
品番SDKA023(ライトブルーグリーン)、自動巻き(手巻き付き)、ケース(径39.4mm)とブレスレットはともにステンレススチール、5気圧防水、39万6000円)、世界限定700本(うち国内300本)