ダイソンは単なる“掃除機メーカー”ではない
今回、日本ではこのDyson Zoneと合わせて、ダイソン史上最もパワフルな「Dyson 360 Vis Nav™ロボット掃除機¹」と日本での25 周年を記念した限定ヘアケア製品「Ceramic Pop(セラミックポップ)」を発売。Ceramic Popは、ダイソン初のサイクロン掃除機「G-Force」からインスパイアされたカラーリングになっています。
ジェームズは、ダイソンがこれほどにも革新的な製品を次々と世に出し続けられる要因のひとつに「ファミリーカンパニー(家族経営)であること」を挙げます。現在もジェームズと息子ジェイクはチーフエンジニアとして同社を
しかし、ダイソンは単なる“掃除機メーカー”ではありません。「自分たちが持っている技術を通して新しい市場を生み出し、それによって身近な生活から社会に関わるものまでさまざまな課題を解決したい」とジェイクは言います。
ダイソンが今、熱心に取り組んでいる事業のひとつが農業です。イギリス・リンカンシャー州キャリントンにある「ダイソンファーミング」では、最新のテクノロジーを駆使して小麦や大麦、ジャガイモ、タマネギ、エンドウ豆などが栽培され、その規模は単一生産者としては英国最大級規模を誇っています。また、嫌気性消化装置(トウモロコシやまぐさなどの生分解性物質をバイオメタンに転換する)から得られる電力や熱などを使って巨大な温室でイチゴの栽培を行っています。このイチゴは25周年を記念したポップアップイベント「Dyson Launch Pad」で来場者にふるまわれ、好評を得ていました。
ほんの30数年前、あふれ出るアイデアを形にするためにサンプル機一つ抱えて日本行の飛行機に乗ったイギリスの青年が、今やサーの称号を手に、東京ドーム70個分ほどにもなる2つのテクノロジーキャンパスを持ち、シンガポールの本社をはじめ、マレーシア、フィリピン、中国、ポーランドなどに研究開発拠点があるグローバル企業のトップとして、テクノロジーの最先端を走り続けています。
2024年から稼働予定のシンガポールの新工場は次世代バッテリーの先進的製造拠点となるほか、ロボットや人工知能(AI)の研究にも取り組む予定だとか。今後もダイソンファミリーは世界をあっと驚かせる製品を発表し続けることでしょう。