大人のベーシックの第6弾は「ファンデーション」です。テクニックいらずで、パウダーよりもムラになりにくく、リキッドのような保湿力があるクッションファンデがオススメと岡野さん。「まずはファンデーションで“隠す”という概念を捨てて、ツヤを出すということを第一に!」(岡野さん)。
取材・文=橋本優香
肌をなめらかに見せることがファンデの役割。大人ほど、薄付きを心がけて!
「40代の方からよく尋ねられるのが“ファンデでくすみがカバーできない”ということ。大人になったら、キメの乱れ、たるみ、シワなどによる凹凸のせいで肌に影が生まれ、どうしてもくすんだ印象になります。それをカバーしたいと思うあまりにファンデをたっぷり塗り込んでも、不透明な肌になるだけ。ファンデの役割は肌をなめらかに見せること。ツヤを仕込むのはスキンケアやオイル、血色感を仕込むのは化粧下地です。だから、ファンデは“超”薄膜塗りでいいのです。ファンデひとつで、あれこれ求めるのは厳禁です」(岡野さん)。
岡野さんの定番アイテムは…「YSL BEAUTY」
ベースメイクは年を重ねるごとに変えるべき!
「ベースメイクは、1歳、年齢を重ねるごとに変えていくべきもの」という岡野さん。ファンデの進化は日進月歩。だからこそ、今っぽい肌を作るならば、物選びにこだわりを持つことも重要です。
「とはいえ、忙しい大人は、便利で機能性が高いものがいちばん大事ですよね。私も同様です。失敗しらずはクッションファンデです。ただ塗るだけで、肌がなめらかになり、トーンアップをしてくれるのはYSLがおすすめ。シミなどを隠したい部分は、2回重ねましょう。それでも厚塗りになりません」(岡野さん)。
乾燥が気になる方は「NARS」がおすすめ!
クッションファンデはツヤを仕込むのが得意です
「パフに半分ほどファンデーションを取り、ツヤが欲しい頬の高い部分から付け始めるとツヤが出ます。やってはいけないのは、その後、パフにファンデを付け足さないこと。パフに残ったファンデでおでこや鼻、目周りを仕上げましょう。パフに再度、ファンデーションを足してしまうと厚塗りになってしまうので注意を!」(岡野さん)。
ツヤ×血色感を叶える「ローラ メルシエ」は持っていると便利!
カバー力よりも薄付きを重要視! では、気になるシミは?
カバー力ではなく、薄付きツヤ肌を重要視する近年。では、どんどん濃くなるシミは?とどこか物足りない存在だったはず。
「カバー効果が高い“本物”のクッションファンデが登場してきているので、重ねれば、ほとんと消えます。それでも目立つシミはコンシーラーを使うのがベストです。クッションファンデーションはスタンプ塗りが基本。みずみずしくて柔らかい感触なだけに、滑らすように塗ると肌に密着しません。ペラペラとスタンプを押すように叩きながら密着させるのが重要です!」(岡野さん)。
大人のファンデは「何も塗ってないように見える肌」になれるものが勝ち。クッションファンデはもう化粧直し用の便利なアイテムではない!
□ファンデ迷子の方は「クッションファンデ」一択
□1年に1回はファンデのアップデートを!
□ファンデーションは肌をなめらかにするものと心得て
次回は大人ベーシック:フェイスパウダー編になります!