今回は「大人のベーシック」のチーク編。大人のチーク使いを習得したいならば、「1個ではなく、複数使いするべき」という岡野さん。「チークは頬を赤ちゃんのように赤らめるもの!と言っていいのは30代まで」。40代以降は大人のチークは若く、品のよい骨格を際立たせる決め手なのだそう!
取材・文=橋本優香
大人はチークが必須、クワイエット・ラグジュアリーを目指そう
去年から流行っている、クワイエット・ラグジュアリー。「静かな」「控えめな」+「ラグジュアリー」という意味で、2024年もトレンドを牽引する予感があります。
元はファッションや映画から届いた造語ではあるものの、ナチュラルなのに、どこか知的で上品というのが40代の大人が目指すところ。血色感というと、「リップ」を思い浮かべる人もいますが、それだけに頼るのはNGです。私は[リップ+頬の血色感]をプラスすることで上品さが増します。チークはヌーディーなピンクやコーラル系で出すぎたマネをさせず、“ナチュラル”にキレイな骨格に導けば、コンサバにもなりすぎず、今どきの血色フェイスになります。
イチオシはTHREE、コーラル系をまずは手に取ってみて!
「大人のチークとして一番に思い浮かぶのはTHREEのグラムトーンカラーカスタード。唇や頬だけでなく繊細なまぶたにも使えます。私は01を愛用。考え抜かれた発色とカラーバリエで、03のイエローもおすすめです。バーム状クリームを肌にのばすと、ふんわりとしたパウダリーに変化。薄膜で肌にとけ込むように密着するから、一日中つけたての美しさが続きます」(岡野さん)。
もっと簡単に!大人の血色感を作りたいならNARS
チークは健康的な血色を演出するものと岡野さんは言います。品のある幸せそうな表情に変えてくれるのはNARSもおすすめとのこと。「40代以降におすすめしたいのはNARSのアフターグロー リキッドブラッシュ。チークの入れ方は頬のいちばん高い部分にクリームチークを中指で少量のせ、その周囲をトントンと軽く叩くようにして広げるだけ。ふわっとシアーな発色が広がれば終了です」(岡野さん)。
手に取りやすい価格も嬉しい!大人が使える、プチプラチーク
プチプラで考えていらっしゃるならば、Fujikoの水彩チークもおすすめと岡野さん。「目もと、口もとに色味をのせた際には、繊細なライラック寄りのピンクがベストカラー。一瞬、“使いこなせない”と判断しがちな色ですが、肌にのせると不思議とほんのりピンクの血色感を与えてくれます。カラーバランスを計算しなくても、全体のメイクをさりげなくまとめてくれる名脇役アイテムとして持っておくと便利です」(岡野さん)。
まわりをパウダーでぼかす2ステップを覚えて!
頬骨の高い位置にリキッドやクリームを仕込んだ後は、必ず、山吹色や少し茶系のパウダーチークでぼかしましょう。クリームやリキッド系とパウダーを重ねることで、境目をぼかしてふんわり仕上げると、透け感のある自然な血色が出てきます。先ほど頬のいちばん高い部分にクリームチークを塗った上に重ねるように、横に広げ、黒目より外側にぼかすようなイメージです。クリームとパウダーの重ね使いをすることで、肌の骨格がキレイになり、柔らかな大人の魅力を引き出してくれます」(岡野さん)。
いかがでしたでしょうか? 大人のチークはひとつに頼らず、クリームorリキッド+パウダーで仕上げることが重要です。
①頬の血色感はクリームorリキッドの上品カラーで仕込む
②イエローやブラウン系のパウダーチークでひと刷け
③大人の血色感は、リップだけでは足りない
次回は大人ベーシック:マスカラ編になります!