3部構成からなる1カ月間のロングラン開催

 1995年からフランス・パリで開催されているサロン・デュ・ショコラは世界中から一流ショコラティエや多彩なブランドのショコラが集まる世界最大級のチョコレートの祭典。日本では2003年1月に伊勢丹新宿店でスタートし、毎年多くのチョコレートファンを魅了している。 

 22回目となる2024年のテーマは「Touch! 心がふれあう。世界が変わる。」リアルなTouch(出会い)、SNSを通したTouch(コミュニケーション)、心のTouch(感動)など、コロナ禍を経験した今だからこそ心に響くテーマだ。

 今回からは3部構成からなる1カ月間のロングラン開催にパワーアップ! 例年1月中旬から2月頭までだった会期が、2月14日のバレンタインまでの開催になったことで、期間中に何度も足を運びやすくなった。サロン・デュ・ショコラに合わせた新作や、各シェフの力作を詰め込んだセレクションボックスなど、この機会にしか買えないショコラもたくさん。後で悔しい思いをしないよう、気になったものは迷わず手に入れたい。

 

〈PART1〉TASTE OF CACAO~広がる、楽しむ、カカオの世界~

一般会期 2024年1月18日(木)~22日(月) 5日間 各日午前10時~午後8時 ※最終日午後6時終了

 カカオという素材にフォーカスし、世界26カ国から約60ブランドを紹介。ビーントゥバーなどチョコレートのおいしさをストレートに味わえるラインナップが揃う。

 

〈PART2〉THE ARTISANS~ショコラティエ、パティシエの技~

一般会期 2024年1月27日(土)~1月31日(水) 5日間 各日午前10時~午後8時 ※最終日午後6時終了

 世界のショコラ界が注目する新登場の3名をはじめ、世界最高峰のシェフたちによる全27の直輸入ブランドが集結。チョコレートの最前線を堪能しよう。

 

〈PART3〉THE NEXT~ショコラの多様性~

一般会期 2024年2月5日(月)~14日(水) 10日間 各日午前10時~午後8時 ※最終日午後6時終了 ※2月8日(木)午後4時終了

 約20の初登場ブランドを含む約60のブランドによる、多種多様なチョコレートが並ぶ。カカオとチョコレートの新たな魅力に気づかされるに違いない。

 

ここに注目!「サロン・デュ・ショコラ2024」の楽しみ方

「サロン・デュ・ショコラ 2024」をより楽しむためのヒントをいくつか紹介しよう。

 

ユニークな素材に注目!

 Christian Camprini(クリスチャン・カンプリニ)の「グリルライス入りジャンドゥージャ」のように、最近、チョコレート業界ではお米が注目され始めているのだとか。毎年サロン・デュ・ショコラに合せて来日するのを楽しみにしているシェフも多く、彼らが日本で得た経験を次の作品づくりに活かしているケースもあるそう。普段ショコラに使わないようなユニークな素材に出合ったら、ルーツを想像してみると楽しいだろう。

 

チョコレートをいかした新しいラインナップにもチャレンジ!

 近年のサロン・デュ・ショコラで目立つのが、チョコレートを使ったスイーツやデザート。実は今、世界ではショコラティエとパティシエの垣根がなくなりつつある。ショコラティエがチョコレートの風味や味を生かしたケーキやクッキーを作ったり、逆にパティシエが従来の概念にとらわれない自由な発想のショコラを生み出したり。例えば今回初登場のLes Frères Ibarboure(レ・フレール・イバーブー)も、レストランシェフの兄シャビとパティシエの弟パトリスによるブランド。チョコレート好きな人こそ「チョコレートをいかした新しいラインナップ」を積極的に試してみてほしい。

 

イートインでチョコレートの祭典を雰囲気ごと味わう

 2月5日から始まる「THE NEXT~ショコラの多様性〜」ではイートインも充実している。カカオを使った独創的な料理やパン、クラフトビールなど、カカオとチョコレートの魅力をサロン・デュ・ショコラならではの雰囲気のなかで楽しめるのは貴重な機会。ぜひ、大切な人を誘って出かけてみよう。