文=JBpress autograph編集部

新装となったオテル デ オロジェの外観

2003年にオーデマ ピゲが歴史を引き継いだ

 

 オーデマ ピゲが本社のあるジュウ渓谷、ル・ブラッシュの景観にインスパイアされたホテル「オテル デ オルロジェ」をグランドオープンした。1857年にオテル・ド・フランスとして誕生したこのホテルは、 2003年にオーデマ ピゲが歴史を引き継いだのち、全面的な改築を経て2022年に装いを新たにオープン。環境認証Minergie-ECO®で保証された高級4つ星ブティックホテルとなった。

 オテル デ オルロジェの設計は、「ミュゼ アトリエ オーデマ ピゲ」の設計を行ったグローバル設計事務所、BIG(ビャルケ・インゲルス)が担当。ジュウ渓谷の地形に沿ってジグザグの建物回廊が、平原に向かって緩やかに降りて行くという前衛的な建築スタイルだ。

 また、環境への影響を削減するため、オテル デ オルロジェは建物および運営上のオペレーションにおいて、サスティナブルな開発アプローチを取っている。

 インテリアは、建築事務所AUMが担当。全50の客室には地元の木材および石材を使用している。大きなガラス窓となめらかなコンクリート壁によって、温かみがありつつも洗練された印象で、訪れたゲストは、ジュウ渓谷の自然の景観とともに、ゆったりとしたひと時を味わえる空間となっている。

 

趣の異なる3つのレストラン&バー

 

 そんなオテル デ オルロジェには3つのレストランがあり、それぞれ違った趣のガストロノミーを楽しむことができる。

「バー デ オルロジェ」はコンビエへのオマージュ。こじんまりとしたバーでは、週を通じて楽しめるアラカルト料理や、リズーの森の植物を使ったシグネチャーカクテルを味わうことができる。

 もっとも広いスペースのレストラン「ル ゴガン」は 全80 席。広く大きな窓から見える渓谷の景観を前に、洗練された料理を堪能できる空間となっている。

 ほかのレストランやバーと比べ、よりプライベートな雰囲気の「ラ ターブル デ オ ルロジェ」には12人まで座れる大きなテーブルがあり、リラックスした時間を過ごせるのだ。

 そんなオテル デ オルロジェの料理の指揮をとるのは、ミシュラン三つ星を獲得したシェフ、エマニュエル・ルノー。彼は国際的なキャリアを積んだ後、 2018 年にオーデマ ピゲのシェフ ブリガードに入社し、以降、愛する地元の食材を生かした料理のクリエーションは高い評価を受けている。オテル デ オルロジェでは、渓谷と山への愛着に満ちた料理が提供されている。

 ジュウ渓谷の自然の景観に一体化するよう設計されたオテル デ オルロジェでは、ゆったりとした贅沢なホテルステイを楽しむことができるはずだ。