日本で開催される世界水準のアートフェアとしては初めて資格を取得した、国際アートフェア「Tokyo Gendai」がパシフィコ横浜で開催される予定だ。会期中は海外の出展者が関税などを留保し、美術品を展示できる。主催するのは、世界のアートイベントを手がける「The Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)」。テーマは名称の通り「コンテンポラリー(現代)」だ。期間は7月7日(金)~9日(日)まで。観光庁やSMBCグループ、日本航空、寺田倉庫など強力なパートナーがサポートを行う。国内の芸術文化機関と連携して開催する多彩なプログラムにも注目が集まる。

Naotaka Hiro, Untitled (Seabed), 2019, Courtesy of the artist and Misako & Rosen

 2021年2月に関税法基本通達が一部改正されるのを受け、2020年12月より保税地域でアートフェアを実施可能になった。これにより、期間中は会場・パシフィコ横浜が保税展示場となる。本イベントは美術品取引において、海外ギャラリーや関係者が日本マーケットに参入する、大きな機会を創出するだろう。

 世界各地で現代のアートシーンを牽引する74のギャラリーは「Galleries」セクションに集結。ほかには、テーマに沿った作品を展示する「Hana(花)」「Eda(枝)」「Tane(種)」、日本の現代女性作家の作品が揃う「Tsubomi」と、5つのセクションで構成される。

 また、大林財団、福武財団、吉井財団、小田原文化財団、タグチアートコレクションなど、国内を代表する芸術文化財団が開催する特別ショーケース「Ne」にも注目。「Ne」セクションは日本の芸術文化財団と連携してアートと社会の結びつきを強化し、より多様で包括的な視点を提供することを目指す。

 そのほか、片岡真実(森美術館館長)大林剛郎(大林組取締役会長、大林財団理事長)、南條史生(森美術館特別顧問、十和田市現代美術館総合アドバイザー、弘前れんが倉庫美術館特別館長補佐、アーツ前橋特別館長)、名和晃平(彫刻家)をはじめとするスピーカーを招き、トークセッションを開催。国内外における現代アート業界のトレンドや社会情勢にみるアートのあり方など、多岐にわたるテーマをアーティスト、コレクター、キュレーターなどの異なる視点から掘り下げる。

Ayaka Yamamoto, Untitled #141, Kuldiga, Latvia, 2014, Courtesy of the Artist and amanaTIGP, © Ayaka Yamamoto

 「Tokyo Gendai」のオフィシャルフェアパートナーである寺田倉庫では、期間中に天王洲アイルにて特別イベント「TENNOZ ART WEEK」を開催。7月7日には複数のプログラムが開催される予定だ。国内最大級のギャラリー集積地「TERRADA ART COMPLEX 」でのナイト展覧会「CADAN:現代美術2023」も予定されている。

 期間中には、インスタレーションも発表される。オランダ・アムステルダムを拠点に活動するピアニスト・アーティスト、向井山朋子が天王洲の寺田倉庫で新作インスタレーション・パフォーマンス『figurante』を7月7日~9日に発表。彫刻家・大平龍一は新作大型インスタレーション『The Circuit』を展示する。

 「Tokyo Gendai」と連動して周辺エリアにある国立新美術館や森美術館、 アーティゾン美術館では、特別展示や企画展を開催する予定だ。

  近年、アートイベントの開催が増えつつある日本。2023年に第一回目が開催される「Tokyo Gendai」をきっかけに、日本がアジアにおけるアートイベントの拠点となる期待が高まっている。