世界最古のシャンパーニュメゾン「ルイナール」は、4月15日(土)に開幕した「KYOTOGRAPHIE 2023」のHOSOO GALLERYにて、アーティスト・山田学(がく)氏の作品を展示する。開催期間は5月14日(日)まで。

宇宙誕生の奇跡と命の輝きをダイナミックに表現

 山田氏が制作し、今回の「KYOTOGRAPHIE 2023」にて展示中の「Life, Cosmetic flower(生命 宇宙の華) 」には、あらゆるものの命と森羅万象が描かれている。

©Gak Yamada

 山田氏は2022年4月に「Ruinart Japan Award」を受賞。同年9月にアーティスト・イン・レジデンスのプログラムに招聘され、 フランス・ランスにある「ルイナール」のメゾンを訪れた。 その際にクレイエル(シャンパーニュの熟成用セラー)に触れ、「宇宙誕生や生命の奇跡を感じた」という。

 山田氏はかつて海底に沈み、死せる化石であった白亜が天から降り注ぐ水を含み、ひいては人類の命をも支えていることを実感し、「大きく胸が高まった」と語る。 同時に「宇宙誕生を想い、緑に萌える木々や煌めく水、ブドウをはじめとする色とりどりの果実が星屑となってこの瞬間に息づいている奇跡を生命で感じ、「それを形にしたい」と考え、制作を行なった。

「ルイナールバー」も開催

 「ルイナール」とアートの縁は深い。1896年に当主であったアンドレ・ルイナールが、アールヌーボーを代表するチェコ出身のアルフォンス・ミュシャに世界で初めてシャンパーニュブランドのポスター作成を依頼したのが始まり。


 現在、「ルイナール」は年間30以上の世界中のアートフェアに協賛。2016年より「KYOTOGRAPHIE」のスポンサーを務めており、アートシーンにおいて欠かせない存在だ。

 期間中の4月15日(土)~5月14日(日)には、1階にあるHOSOO LOUNGEにてルイナールのシャンパーニュを楽しめる。