コニャックブランドのヘネシーが、同じLVMHグループ内のディオールのメンズおよびフェンディのアーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)とコラボレート。限定デザインボトル『ヘネシー X.O by キム・ジョーンズ』を全国の主要百貨店にて6月2日(金)より数量限定で発売する。

ヘネシー X.O by キム・ジョーンズ リミテッドエディション
¥34,430(税込)

 世界で初めて“eXtra Old(エクストラ オールド)”の名が与えられた、150年もの歴史を持つコニャック『ヘネシー X.O』と、世界で活躍するキム・ジョーンズのクリエイティブなビジョンを織り込んだコラボレーションが実現。ヘネシーにとってファッションデザイナーとのコラボレーションは今回が初であり、キム・ジョーンズがスピリッツブランドとコラボレートするのも初めてだという。

 キム・ジョーンズによるボトルケースは、アルミニウムのケースが“セカンドスキン”のようにボトルをすっぽりと包み込み、ボトルの特徴的な形状を見せながらも「洋服のコレクションの制作と同じように、ボトルのデザインにアプローチしました。ヘネシーのヴィンテージボトルが紙に包まれている様子を見た時、すぐにクチュールドレスが思い浮かんだのです」とデザイナー本人が語るように、そのケースがあたかも布のようにドレープをなしているデザインだ。紙に包まれたボトル、というのは、20世紀初頭にヘネシーのボトルがもろい羊皮紙ラベルを保護するために柔らかい紙で丁寧に手作業で包まれていたことを指している。

 また、デザインにあたっては、このオリジナル版ともいうべき『ヘネシー X.O by キム・ジョーンズ マスターピース』が世界で僅か200本つくられたという。こちらは、キム・ジョーンズデザインのフュージル(汲み上げ器)を使って、コニャックを抽出することができる。

 さらに、今回のコラボレーションを記念して、ヘネシーにとって初となるスニーカー『HNY ロウ by キム・ジョーンズ』も制作された。初期のバスケットボールシューズからインスピレ―ションを得た形状を、オー・ド・ヴィーのように時間の経過とともに徐々に艶を増すコニャック色のヌバックレザーで仕上げている。

 今回のコラボレーションを、キム・ジョーンズは以下のようにコメントしている。

「ヘネシーというブランドの背景にある、職人たちが何百年もかけてこの特別なコニャックを造りあげてきたという歴史と、その豊かな伝統に深く魅了されました。物語を伝えることは僕のデザインにとって大切な一部であり、僕のデザインは人々にストーリーを伝え、インスピレーションを与えるものであってほしいと思っています」

「ヘネシーのヴィンテージボトルがどのように包装されているかを見たとき、ひとつひとつのボトルがいかに貴重であるか、それらがどのように扱われているかがよくわかり、何世代にもわたって、それぞれの工程をより良いものにするために時間を捧げてきたのだということを感じました。そしてそれはファッションにとっても全くもって同じであるということを強く感じました」

キム・ジョーンズ
1979年ロンドン生まれ。2011年にルイ・ヴィトンにメンズ アーティスティック・ディレクターとして入社し、2018年1月に最後のコレクションを発表。同年3月、ディオールのメンズプレタポルテコレクションとアクセサリー コレクションのアーティスティック・ディレクターに就任。同年6月、パリ メンズファッションウィークで初コレクションを発表。2020年9月、FENDIのクチュールおよびウィメンズウェアのアーティスティック・ディレクターに就任し、2021年1月にパリでデビューコレクション「Couture Spring/Summer2021」を発表した