パルミジャーニ・フルリエはスイス ジュネーブで開催中のWatches & Wondersにおいて、『トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ』、プラチナダイヤルが特徴的な『トンダ PF マイクロローター』をはじめ、複数のモデルを発表した。
分針が2本になる!『トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ』
JBpress autographの取材に応じてくれたグイド・テレーニCEOがまず紹介してくれた新作は、世界初の機構を謳う『トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ』。
「ダイバーズウォッチのように、経過時間がわかる仕組みを、ベゼルのない、シンプルなパルミジャーニ・フルリエらしいデザインで実現しているのが、この時計です」
「昨年は『トンダ PF GMT ラトラパンテ』を発表しましたが、今年は、プッシャーがひとつ増えています」
普段はロジウム加工されたゴールド製の分針1本に見える長針。しかし、実際はその下に18Kローズゴールド製のもう一本の長針が隠れている。2本の長針が上下にピッタリと重なって分を刻んでいるため、普段は一本にしか見えないのだ。
しかし、プッシャーを押すことでローズゴールドの長針が現れる。下のプッシャーを押すと、上の長針が現在の分を指したまま、その下の長針が5分後の位置に移動。2度押せば10分。上のプッシャーは1度押すと、1分後、2度押すと2分後、と1分刻み。
この一見するとシンプルな仕組みで、経過時間を計測する機能を実現している。
「『トンダPF GMT ラトラパンテ』で短針に採用した機構を今年は分針に使用したわけです」
リューズと一体化しているプッシャーを押すことで、長針は再び、一本の分針に戻る。
『トンダ PF GMT ラトラパンテ』にはローズゴールドが登場
『トンダ PF GMT ラトラパンテ』には、今年、18Kローズゴールドが加わった。
ダイヤルはミラノブルーに精密なバーリーコーン(麦の穂)パターンのギョーシェが刻まれている。
プッシャーを押すと、18Kローズゴールドの短針が一時間ジャンプし、その下に隠れていたロジウム加工されたゴールドの針はその場に残されることで、GMTを実現している。
プラチナはパルミジャーニ・フルリエを象徴する
このほか『トンダ PF マイクロローター』のプラチナモデル(ケース、ブレスレット、ダイヤルともにオールプラチナ製)
『トンダ PF フライングトゥールビヨン』のミラノブルーのプラチナダイヤルモデル
パルミジャーニ・フルリエ「最高峰のマシン」として18Kローズゴールド製の『トンダ PF スプリットセコンドクロノグラフ』(30本限定)
さらに、プラチナ製カレンダーで 、それぞれ、グレゴリオ暦、ヒジュラ暦、中国暦を表示する3本の時計を1ボックスに収めたセット「カルチュラルカレンダー時計のトリロジー」をパルミジャーニ・フルリエは発表した。
トリロジーは3セットしか存在せず、1セットの価格は500,000スイス・フラン(約7200万円)とのこと。