ルイ・ヴィトンは、自然保護団体「People For Wildlife」と生物多様性の保全・回復を目指す5年間にわたるグローバルな環境パートナーシップ締結を発表した。
オーストラリアのクイーンズランド州にあるヨーク岬半島には熱帯林や森林、淡水生態系、 海岸線などの広大な地域に多様な生息地があり、世界でも有数の豊かな生物多様性を有する。
「People For Wildlife」とのパートナーシップ締結により、ルイ・ヴィトンは、「People For Wildlife」が行う、生物多様性の減少を把握して再生させ、気候変動に対処するために、科学的研究や地域社会との持続可能な土地管理に関する取り組みをサポートする。
この活動を通してLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(以下、LVMH)は、2030年までに500万ヘクタール分の動植物の生息地の回復、という目標に向けて尽力し、同年までに地球上の陸域の30%を保護するという、昨年12月の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の合意に寄与する。
「People For Wildlife」は、ヨーク岬で環境保全研究に長きにわたり携っているダニエル・ナトゥシュ博士が2020年に創設。社会的利益を考慮した保全活動を推進しつつ、生物多様性のある景観の保全・回復に取り組んでいる。その手段として、業界をリードする企業や先住民社会とパートナーシップを結び、地域社会の生計を支える自然素材の持続可能なサプライチェーンを軸に経済を構築することを目指している。