日本初！ 21年閉館の「油壺マリンパーク」がVR空間に再びオープン｜建物のバーチャル移転のほか、貴重な資料の数々も展示

　2021年に閉館した水族館「京急油壺マリンパーク」が、2022年 8月25日（木）9時より「VR京急油壺マリンパーク」として再びオープンし、一般公開を開始。

　京急油壺マリンパークは、2021年9月30日（木）に53年の営業を終了した神奈川県三浦市にあった水族館。その後、クラウドファンディング「京急油壺マリンパーク3D化計画〜みんなで残そう思い出と歴史〜」が実施された。目標金額だった300万円を達成し、このたびバーチャル空間に水族館が移転する運びとなった。

　ちなみに、水族館のバーチャル空間移転プロジェクトは日本初の取り組み。今回オープンする「VR京急油壺マリンパーク」は、XRプラットフォーム「STYLY」を活用し、インターネット上に公開される。水族館は、３つの空間で構成されるという。

VR水族館「魚の国」

　VR水族館「魚の国」は、“東洋一の水族館”として開園した水族館の中を再現。かつて館内に展示されていた水槽のほか、巨大サメ「メガマウス」の剥製標本の3Dモデルが展示されている。

VR屋内大海洋劇場ファンタジアム

　VR屋内大海洋劇場ファンタジアムは、イルカやアシカのショーを上演していたかつての劇場を再現した空間。今回公開されるVR劇場では、開館最終日の公演の様子を動画として楽しむことができる。

想い出館

　想い出館は、建設中の様子の写真や、クラウドファンディングの支援者の写真およびメッセージなどが展示された資料館となっている。

　こうしてインターネット上で公開されることにより、水族館へアクセスすることが難しい遠方に住む方や、移動が困難な方でも気軽に訪れることができるようになった。日本初のバーチャル空間にオープンする水族館で、この夏最後の思い出づくりをしてみては？