18ホール、7059ヤード、パー72。北海道南西部の勇払平野にあるコースは、本州にはない雄大さがある。俯瞰してみると森林の豊富さは圧巻だ

新ライフスタイルのゴルフは北海道から

 2カ月以上に渡る自粛期間も終わり、新しいライフスタイルを模索することになった昨今。多くの時間を自宅でステイしていたこともあって、「身体が鈍って!」という方が数多くいらっしゃることでしょう。では、身体を動かしましょう!ということで、「北海道クラシックゴルフクラブ」から素敵なお知らせが届いたので紹介したい。

 「北海道クラシックゴルフクラブ」は、ゴルフ界で帝王と呼ばれた、あのジャック・ニクラスが設計した、日本有数のゴルフコース。今回は、スペシャルなプランを用意してくれた。詳細は巻末に記すが、1、2ラウンドのプレーフィー、雄大なコースを眺めながらの屋外BBQ、そして高級旅館とコラボレーションした宿泊プレーパッケージ、すべてがかなりお得といえるスペシャル企画である。

 ということで、まず「北海道クラシックゴルフクラブ」について、少し説明したい。このコースは、先にも述べたようにジャック・ニクラスの設計である。彼は、ゴルフをかじったものなら誰もが憧れる最強のプロゴルファー。メジャートーナメントで歴代最多の18勝を挙げるなど数々の記録を打ち立て、しかも早くからコース設計を手掛け、設計者としてもトップランクに名を連ねている名伯楽でもある。これまでに世界で実に300以上のコースを、日本でも約30のゴルフ場を手掛けているのだ。

 設計の素晴らしさはさておき、手掛けたコースの多さから、ニクラス設計のコースはとくに珍しいわけでもないのだが、この「北海道クラシックゴルフクラブ」は一味違う。彼が、出身地であるアメリカ・オハイオ州に造り、毎年メモリアル・トーナメントを開催している「ミュアフィールド・ビレッジゴルフクラブ」をイメージして設計したというのである。この“ミュアフィールド・ビレッジ”という名の由来は、スコットランドの名門「ミュアフィールド ゴルフクラブ」である。彼が初めて全英オープンを制し、キャリアグランドスラムを達成したコースであり、「もっとも良いコース」と公言して憚らないゴルフ場でもある。

 しかも「北海道クラシックゴルフクラブ」の設計を手掛けたのが、1986年にマスターズで優勝し、最年長記録を塗り替えた直後だということだ。プレーヤーとしてもトップであり、設計者としても69年開場の「ハーパータウンゴルフリンクス」(ピート・ダイと共作)を初めて手掛けてから約20年という経験を重ね、もっとも脂が乗った時期ともいえるだろう。どんな設計者も達し得ない境地にあったのが当時のニクラスである。

ミュアフィールド ゴルフクラブ

英国スコットランドのイースト・ロージアンにある名門プライベートコース。開場は18世紀半ばとされる。海岸線にある、いわゆるリンクス・コースで、過去に16度の全英オープンが開催されている。1973年にはライダーカップ、2006年には全英シニアオープンも開催されている photo:PPS通信

ジャック・ニクラス

アメリカ・オハイオ州出身のプロゴルファー、コース設計者。愛称はゴールデン・ベア。ゴルフをメジャースポーツに引き上げた牽引者のひとりで、日本では「帝王」と呼ばれている。メジャートーナメント18勝は歴代最多記録。コース設計者としての能力も高く、2014年にも米国ゴルフマガジン誌が選ぶ[Architect of the Year]にも輝いている。写真は、東京クラシックでの仕事風景である

受け継がれる名門の精神

 つまり、20世紀最高のゴルファーと呼ばれる彼の長いキャリアのなかで、“もっとも良い”と感じたコースのエッセンスが、そして、「ミュアフィールド」が造られた18世紀半ばから連綿と受け継がれてきた精神のようなものが、「ミュアフィールド・ビレッジ」を経由し、円熟期のニクラスによって、この「北海道クラシックゴルフクラブ」に受け継がれた、とも言えるのだ。

 ちなみにメモリアル・トーナメントは、あのタイガー・ウッズが3連覇を含み5度制覇しており、また近年では、2014年には松山英樹選手がPGAツアー初優勝を遂げている。アグレッシブなゴルフを展開する彼らが得意とするコースであり、それをイメージしたフィールドでプレーできるなんて、ゴルファー冥利に尽きるというものである。

 もちろん、この「北海道クラシックゴルフクラブ」の良さはイメージ先行というわけではない。コースメンテナンスにおいても日本屈指と言われており、2017年の英国のランキングサイト「Top100golf courses」において、ベスト30コースに選ばれている。当然、日本のコースランキングでも常にTOP10入りしており、北海道ではNo.1である。しかも、90年以降に造られたコースは「北海道クラシックゴルフクラブ」が唯一なのである。

 イメージだけではなく、実際の評価も高い「北海道クラシックゴルフクラブ」は、間違いなくゴルファーの心を鷲掴みにすることだろう。

7366ヤード、パー72。ジャック・ニクラス が設計し、1974年に開場したゴルフコース。76年からニクラス自身がホストとなり「メモリアル・トーナメント」が開催されている。自身も2度優勝している。同トーナメントは、格式も高く、メジャーに次ぐポジションで、優勝者には3年間のPGAツアーシードが与えられる。写真は、メモリアル・トーナメントでプレーする最多優勝者タイガー・ウッズ photo:PPS通信

空港から近く、アクセスは最高

 「北海道クラシックゴルフクラブ」は、新千歳空港から東に約16㎞、クルマで約20分という、北海道以外の人たちが訪れるには絶好の場所にある。単純に計算すると、羽田空港から約2時間、関西新空港からも約2時間半もあれば到着してしまう、という立地の良さである。

 たとえば東京からだと、朝出発しても確実に1ラウンドはできる。先にも述べたように、ゴルフが“非日常に浸る”という目的もあるならば、わずか数時間でその世界に入れるというのは格別である。

プレー後に見られるコースの夕景は、広大で、さらに空気が澄んでいることもあって、とても美しく、身を置いているだけで癒されるようだ

 ここでコースを紹介しておこう。開場は1991年6月。18ホール、7059ヤード、パー72のコースは、そのヤーデージから想像するよりもずっとタフなコースである。なによりもティグラウンド、フェアウェイ、グリーンともにベント芝を使用している。グリーンのみベントを使用しているゴルフコースは多いが、ラフや林帯まですべてにベント芝を採用しているコースは、なかなかお目にかかれない。

 しかも、300ヤードもあるドライビングレンジと贅沢なアプローチ練習場が常設されているというのは、日本でも有数である。プレー前の練習からテンションが上がることは間違いない。

 さて、肝心のコースだが、海抜12m、高低差僅か8mというフラットな林間コースで、ウォーターハザードが所々に配置され、随所にニクラストラップが潜み、戦略的なプレーが要求される。要は、刻むか、挑戦するか、という選択が常に必要であり、頭を使ったプレーが楽しめるということでもある。設計者であるジャック・ニクラスも「私が手掛けた日本のコースのなかで、最高のコースであることは間違いない」というほどなので、ゴルファーとして有意義な時間が過ごせそうである。

 

戦略性を物語る日本プロ開催コース

2016年には、「第85回日本プロゴルフ選手権」が開催された。優勝は、武藤俊憲選手とのプレーオフを制した谷原秀人選手。実力者同士の白熱したゲームとなった

 そんな「北海道クラシックゴルフクラブ」のコースの戦略性を物語るのが、2016年の日本プロゴルフ選手権(日本プロ)開催コースだということだ。

 日本プロは日本のメジャー大会のひとつで、日本で最初に開催されたゴルフトーナメント。日本オープンよりも古い。「真の実力者だけが勝利する」ということで、歴代優勝者には尾崎将司、青木功、中嶋常幸など、歴史に名を刻む名プレーヤーが多い。2016年大会も、ツアー14勝を誇る谷原秀人選手が勝っている。

 日本プロのコース選定は、日本オープンのように伝統、権威ではなく、純粋に“競技場としての価値”が求められるという。つまり、コース自体の戦略性の高さが最優先されるということだ。まぐれや偶然といった突発性をなるべく排除することで、真の実力者を決める。そして、それに相応しいコースが歴代選ばれているということである。

 ということは、「北海道クラシックゴルフクラブ」の特徴である、戦略性の高いコースだということ、ジャック・ニクラスが本心から“最高のコース”と言っていることを、多くのゴルフ関係者も認めているということになる。

 また、それと並行して、ゴルフコースには施設や料理の充実も欠かせない。とくにアマチュアゴルファーは、それも愉しみのひとつだ。

 

スペシャルな屋外BBQを用意

クラブハウスのメインロビーは、ウッドを生かした心休まる空間となっている

 「北海道クラシックゴルフクラブ」のクラブハウスは、檜とヒバで造られ、空間を贅沢に使った優雅な建物。ゆったりと過ごせる雰囲気が一歩踏み入れた瞬間から演出されている。レストランも自然光を取り入れた開放的な空間。北海道の食材を生かした食事は、つかの間の休息を満たしてくれる。

 そして、とくにお勧めしたいのが、北の大地を存分に味わうことのできるスペシャルな屋外BBQが用意されているということだ。

 世界一のレストランとして名高いデンマーク・コペンハーゲンの「noma」が、自ら持つ庭園でアウトドアのワインバーとして営業を再開するといったニュースを耳にするなど、世界は折からのコロナ渦によって新しい生活様式が求められている。「北海道クラシックゴルフクラブ」が提供するBBQも、緑豊かなゴルフコースの夕闇の下、厳選した食材をシェフが目の前で調理し、それを食すことができる。まさに新しい生活に合致したスタイルである。

 しかも、MOËT & CHANDONをはじめとした飲み物もインクルーシブル。広大な空間と新鮮な空気の中で、最高の品々を存分に食べて、飲める。夕焼けに染まるゴルフコースでこんな体験は「北海道クラシックゴルフクラブ」でしか味わえないであろう。

アワビ、キンキ、そして、洞爺湖サミットの際に世界の首脳を唸らせた「白老牛」など、北海道ならではの食材をシェフが目の前で焼いてくれ、コースの夕暮れの風景を見ながらお酒と共に食すBBQは、最高のひとときである。飲み物はインクルーシブで、そのなかにはMOËT & CHANDON(1グループ3名以上に1本)のボトルも含まれている

プレー後は「碧の座」での宿泊がお勧め

「北海道クラシックゴルフクラブ」でプレーする際は、クルマで約50分のところにある「しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座」という宿をお勧めしたい。

 世界有数の透明度を誇る支笏湖のほとりに建つ、全25室レイクビュー、露天風呂付、100㎡超のスイートルームという日本旅館である。「碧の座」の“碧”は、宿から眺める豊かな色彩景観の象徴であり、碧に集う場所ということでもある。

 北海道の最高級食材を吟味し、用いた夕食、そして朝食。料理に合わせセレクトされたワインや日本酒などのドリンクは、インクルーシブとなっている。

 プレー後は、温泉で疲れを癒し、極上の料理で英気を養い、翌日のプレーへ。「碧の座」と「北海道クラシックゴルフクラブ」の組み合わせは、北海道でのゴルフの愉しさをさらに高めてくれる。このセットは、どの角度から検証しても“お得”なので、是非ともお勧めしたいのである。

「しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座」の外観。部屋数は25。全室レイクビューのプライベートヴィラである。広さは100㎡~で、最上級は270㎡の広さを誇る
100㎡以上の広さがあり、ゆったりと過ごせる客室。ベランダがあり、そこからの支笏湖の眺めは抜群である

「北海道クラシックゴルフクラブ」が
企画するスペシャルプラン

●1DAYプラン
 1ラウンド

平日 27,700円(通常37,000円)
土日祝 34,200円(通常51,200円)

●2DAYプラン
 2ラウンド

平日-平日 49,800円(通常74,000円)
平日-土日祝 54,800円(通常88,200円)
土日祝-土日祝 59,800円(通常102,400円)

●Play-Afterの北海道特選食材
 バーベキュープラン(3名より)

1名 15,000円
北海道特選食材バーベキュー、MOËT & CHANDON 他ドリンクインクルーシブ
※2ラウンドプレープランを利用した場合、1名8,000円(3名より)にて提供

●宿泊付きスペシャルプラン
 ゴルフ2ラウンド +「しこつ湖 鶴雅別荘 碧の座」

※全室100㎡以上、全室露天風呂付き、1泊夕朝食付、全行程送迎付

◎2名一室 1泊2ラウンド
平日-平日 115,800円(通常162,000円~195,000円)
平日-土日祝 120,800円(通常176,200円~209,200円)
土日祝-土日祝 125,800円(通常190,400円~223,400円)

◎3名一室 1泊2ラウンド
平日-平日 104,800円(通常148,800円~171,350円)
平日-土日祝 109,800円(通常163,000円~185,550円)
土日祝-土日祝 114,800円(通常177,200円~199,750円)

◎4名一室 1泊2ラウンド
平日-平日 96,800円(通常141,650円~159,250円)
平日-土日祝 101,800円(通常155,850円~173,450円)
土日祝-土日祝 106,800円(通常170,050円~187,650円)

※上記料金は、1名分
全て期間限定で、2020年9月30日(水)まで

予約・問合せ
北海道クラシックゴルフクラブ
☎︎0145-22-4101

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