文・写真=村井美樹 編集協力=西垣一葉(春燈社)

えちごトキめき鉄道の「えちごトキめきリゾート雪月花」。巨大な窓からは雪を被った妙高連峰の絶景が!

国内最大級の窓から見るダイナミックな絶景

 新しい年がスタートして、最初の連載です! みなさま、本年もご愛読の程よろしくお願いします。

 今回のテーマは「今年、乗りたい憧れの観光列車」ということで、絶景とグルメが堪能できる豪華な観光列車についてお届けしたいと思います。

 まだまだ思うように旅ができない状況ですが・・・もし旅に出られたら、現実を忘れて、思いっきり非日常の空間を楽しみたいですよね。

 私が今までに乗った観光列車の中でも、とびきりおすすめのトップ2。ひとつめは、えちごトキめき鉄道の「えちごトキめきリゾート雪月花」。上越妙高駅~糸魚川駅間(妙高高原で折り返し)を結んでいて、なんといっても車窓からの景色が格別な列車です。

鮮やかな銀朱色が目を惹く「雪月花」の車体

 乗車した時にまず驚いたのが、その巨大なガラス窓! 車体の壁のほとんどが窓ではないかと思えるほどの国内最大級の窓が、天井に向かって伸びています。私は春の季節に上越妙高駅発の午前便に乗ったのですが、解放感たっぷりの車内には光が明るく降り注ぎます。それでいて、この窓は遮熱性があり、紫外線を99.99%カットするのでUV対策もばっちりとのこと。日焼けなどを気にすることもなく、大展望を楽しめるのです。

 この巨大な窓から見る澄み渡った青空や、そこに浮かび上がる山々の稜線、昔ながらの田園風景が本当にダイナミックで、さらに妙高高原駅の付近では雪をかぶった妙高連峰の雄大なパノラマが息をのむような美しさ。直江津駅から先は日本海の絶景も堪能できました。

「雪月花」の車内

 また、内装のデザインも素敵で、私が乗った1号車は日本海側と妙高山側を向くラウンジ形式。木目の美しい越後杉が使用され、シートは黄金色で、それらの内装が外の自然景観とも調和してとても心地の良い空間です。「雪月花」には「all made in NIIGATA」というテーマがあって、調度品などもすべて新潟の工場で生まれたオール新潟県産。景色も車内も新潟の魅力を存分に味わえます。