タグ・ホイヤーのヘリテージモデル「モナコ」にオープンワーク(スケルトン)文字盤が新登場。ムーブメントの機構を敢えて見せることで、機械式時計であることを高らかにアピールするとともに、インデックスを極太にして、今の時代に即した前衛的なデザインとしている。ヴィンテージ感あふれる「モナコ」ももちろん素敵だが、なるほど、今どきのビジュアルに設え直した「モナコ」も実に魅力的! アドレナリンと隣り合わせであるかのような、心地よい緊張感を与えてくれそうだ。

昼夜を問わず、ひと目で認識できる個性

1969年に、初の防水角型モデルとして誕生したタグ・ホイヤーの『モナコ』。同社のモータースポーツとの関わりを象徴する『モナコ』のオリジナルデザインは、ブルー文字盤にホワイトとレッドのアクセントカラーを用いたものだった。つまり、カラーコーディネイトはトリコロール。その魅力は、今もなお衰えていないが、コンテンポラリーデザインの最前線にあったその意匠も、50余年を経た現代では、”殿堂入りしたヴィンテージ”と捉えられることが多かった。

夜間にはルミノバで強調されたインデックスと針が浮かび上がり、抜群の視認性を誇る

そうしたイメージを払拭するようにアップデートされた新デザインは、機械式時計であることを周囲に印象づけるスケルトン文字盤。つまり文字盤を肉抜きして中身のムーブメントを敢えて見せるデザインだ。11時と1時、5時と7時のインデックスをホリゾンタルラインでつなぎ、上下のシンメトリック感を強調したデザインは、無機的で力強く見える。しかも、ルミノバを塗布することで、夜間にはことさら力強い印象が強調される。

風防は四隅にエッジを施したボックス型。無反射防止仕様で、あらゆる角度からのぞいても文字盤情報は常に鮮明だ

この新作は、第80回モナコ グランプリのために発表されたもの。モナコ公国、モンテカルロ市街地をF1カーが爆走するこのレースは、世界3大レースにも数えられるビッグイベントだ。今年は5月28日に決勝が行なわれたが、さしずめこうした直線的なデザインは、直線トラックをトップスピードで駆け抜けるF1マシンの軌跡と捉えることもできる。

新作のラインナップは3カラーの展開。オリジナルブルー、レーシングレッド、ターコイズだ。モデルごとに配色箇所が異なるが、統一スペックとしてはシースルーバックに見ることができるコラムホイールにそれぞれのキーカラーを配色している点が挙げられる。

搭載するムーブメントは、タグ・ホイヤーが誇る自社製クロノグラフ用キャリバーであり、COSC認定を受けた高精度ムーブメントとなっている。

『タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ』CBL2182.FT6235 自動巻き(キャリバー ホイヤー02)、グレード2チタンケース、39×39 mm、100m 防水、エンボス加工を施したブラックのカーフスキン&ラバーストラップ、134万7500円(税込)
『タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ』CBL2183.FT6236 自動巻き(キャリバー ホイヤー02)、グレード2チタンケース、39×39 mm、100m 防水、エンボス加工を施したブラックのカーフスキン&ラバーストラップ、134万7500円(税込)
『タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ』CBL2184.FT6236 自動巻き(キャリバー ホイヤー02)、ブラックDLCコーティングを施したグレード2チタンケース、39×39 mm、100m 防水、エンボス加工を施したブラックのカーフスキン&ラバーストラップ、141万3500円(税込)